犬のしこりが気になる?獣医師が教える4つの診断方法と対処法

Apr 11,2026

愛犬の体にしこりを見つけたらどうすればいい?答えは簡単、すぐに獣医師に相談するのがベストです!私もクリニックで毎日のように「このでこぼこ、大丈夫ですか?」と相談を受けますが、実はしこりの8割は心配ないもの。でも残りの2割は早めの対応が必要なんです。特に7歳以上のシニア犬の場合、しこりを見つけたら1週間以内に診てもらうのがおすすめ。先日も14歳のダックスが血液検査で早期発見できたケースがありました。この記事では、しこりの種類から最新の検査方法まで、飼い主さんが知っておきたい基本情報をまとめました。

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犬のしこりって何だろう?

しこりの正体を探ってみよう

愛犬の体にぽこっとしたできものを見つけたら、びっくりしますよね。実はこの「しこり」、皮膚の上だけでなく、体のあちこちにできる可能性があるんです。私たち人間と同じように、犬の細胞も日々生まれ変わっています。でも時々、このサイクルが乱れて、必要以上に細胞が増え続けてしまうことがあるんですよ。

例えば、散歩から帰ってブラッシングしている時、「あれ?ここに昨日までなかったでこぼこが...」なんて経験ありませんか?しこりは大きく分けて4種類あります。皮膚や臓器の表面にできるもの(良性の乳頭腫や悪性の癌腫)、脂肪や筋肉など深い部分にできるもの(良性の脂肪腫や悪性の肉腫)、血液やリンパに関わるもの(良性の組織球腫や悪性のリンパ腫)、そしてオス犬の睾丸にできるものなどです。

良性と悪性の違いは?

「このしこり、大丈夫なのかな?」と心配になりますよね。良性のしこりはその場所でじっとしている子が多いですが、悪性のしこりは他の場所に引っ越しする性質を持っています。例えば脂肪腫はおとなしいタイプ、マスト細胞腫は要注意タイプと言えるでしょう。

種類 良性の例 悪性の例
皮膚・臓器表面 乳頭腫 癌腫
深部組織 脂肪腫 肉腫
血液・リンパ 組織球腫 リンパ腫

獣医師が使う4つの診断方法

犬のしこりが気になる?獣医師が教える4つの診断方法と対処法 Photos provided by pixabay

1. 細い針で中身をチェック(FNA)

「注射みたいなものでしこりを刺すなんて、痛くないの?」と心配になるかもしれませんね。実はこの方法、ワクチン接種と同じくらい細い針を使うので、麻酔なしでできることが多いんです。うちのクリニックでも、よく「あっという間に終わった!」と驚かれることがありますよ。

具体的には、しこりに針を刺して細胞を少し吸い取り、顕微鏡で詳しく観察します。例えば先日、柴犬のコロンちゃんを診た時、背中にできた小さなしこりをこの方法で調べたら、ただの脂肪の塊だとわかって飼い主さんもほっとしていました。30分ほどで結果が出るので、待っている間もそんなに長くないのがいいですね。

2. 組織を少し取って検査(生検)

FNAでわからない時は、もう少し本格的な検査が必要になります。しこりの一部、場合によっては全部を取って、専門の検査機関に送ります。検査結果が出るまでに1週間ほどかかることが多いですが、確実な診断ができるのがメリットです。

先月、ゴールデンレトリバーのハナちゃんが来院した時、足の付け根のしこりが気になるとのことでした。最初はFNAを試みましたが、細胞がうまく取れなかったため、小さな生検をすることに。結果は良性の腫瘍でしたが、大きくなりすぎないうちに取った方がいいということで、手術をすることになりました。

3. 液体があるしこりの検査

「プヨプヨした感じのしこり」にはこの方法が適しています。注射器で中の液体を吸い取って、異常な細胞がいないかを調べます。例えば、うちのクリニックでよく見かけるのは、老犬の皮膚にできる液状のしこり。多くの場合は心配いりませんが、中には治療が必要なものもあるので油断は禁物です。

犬のしこりが気になる?獣医師が教える4つの診断方法と対処法 Photos provided by pixabay

1. 細い針で中身をチェック(FNA)

「血液検査だけでしこりの正体がわかるの?」と思われるかもしれません。実は、特定の腫瘍マーカーを調べることで、しこりの性質を推測できる場合があります。ただし、これだけでは確定診断はできないので、他の検査と組み合わせて使います。

先週診た14歳のミニチュアダックスの場合、血液検査で肝臓の数値が気になり、詳しく調べたら大きな腫瘍が見つかりました。早めに気付けてよかったと飼い主さんもおっしゃっていました。

しこりを見つけた時の対処法

まずは落ち着いて観察

愛犬の体に違和感を発見したら、パニックにならずに、まずは以下のポイントをチェックしましょう:

  • いつ気付いたか
  • 大きさの変化(どれくらいの速さで)
  • 痛がっていないか
  • 体のどの位置か

先日、飼い主さんから「1週間で急に大きくなった」と相談を受けたチワワのケースでは、すぐに検査をしたところマスト細胞腫と判明。早期発見が功を奏して、今は元気に過ごしています。

獣医師に相談するタイミング

「このしこり、放っておいても大丈夫かな?」と迷う気持ち、よくわかります。でも、自己判断は危険です。たとえ良性でも、大きくなりすぎると手術が大変になることがあります。逆に小さいうちなら、簡単な処置で済む場合も多いんです。

先月、しこりを見つけて3ヶ月放置してしまったパグのケースでは、結局大きな手術が必要になりました。初期段階であれば、もっと簡単に治療できたかもしれません。「気のせいかな」と思っても、1週間以内には診てもらうのがおすすめです。

よくある質問コーナー

犬のしこりが気になる?獣医師が教える4つの診断方法と対処法 Photos provided by pixabay

1. 細い針で中身をチェック(FNA)

A:検査方法によって大きく異なります。FNAなら5,000円前後、生検は2万円程度から。手術が必要な場合はさらに費用がかかりますが、ペット保険が適用される場合もあるので、事前に確認しましょう。

Q:予防法はありますか?

A:残念ながら完全な予防法はありませんが、定期的なブラッシングで早期発見を心がけましょう。7歳を過ぎたら半年に1回は健康診断を受けるのが理想的です。

最後に、うちのクリニックのモットーを。「気になることは小さなことでも相談してくださいね」。愛犬の健康は、私たちみんなの願いですから!

犬のしこりの意外な原因

アレルギー反応によるしこり

実は、食物アレルギー環境アレルギーが原因でしこりができることがあるんです。あなたの愛犬が最近フードを変えた後でしこりができたなら、それが原因かもしれません。特に、皮膚が赤くなったりかゆがったりする場合、アレルギー性のしこりの可能性が高いです。

先月診たトイプードルのケースでは、新しいドッグフードに変えて2週間後に首元にしこりができました。血液検査でアレルギーが判明し、フードを元に戻したら1ヶ月でしこりが消えたんです。アレルギー検査は少し高くつきますが(約15,000円)、長期的に見れば治療費を節約できるかもしれませんよ。

ワクチン接種後の一時的なしこり

「予防接種の後、注射した場所が固くなった!」と心配になる飼い主さんも多いですよね。実はこれ、正常な免疫反応で、2-3週間で自然に消えることがほとんどです。でも、1ヶ月以上続く場合や大きくなる場合は、獣医師に相談しましょう。

私たちのクリニックでは、ワクチン接種後にしこりができた場所にマジックで丸を描くようアドバイスしています。そうすれば、大きさの変化がわかりやすいからです。先日来院した柴犬の場合、ワクチン後のしこりが3cm以上に大きくなり、検査したら良性の脂肪腫だったという面白いケースもありました。

年齢別に見るしこりの特徴

子犬に多いしこりの種類

若い犬によく見られるのは組織球腫というピンク色のしこりです。「急にできた!」と驚かれる飼い主さんも多いですが、実はこれ、自然に消えることが多い良性のしこりなんです。2-3ヶ月様子を見るだけでOKなケースも少なくありません。

でも、すべてのしこりが大丈夫というわけではありません。先週診た4ヶ月の子犬の場合、口の中にできたしこりが実は悪性腫瘍の初期症状だったことが判明しました。若いからといって油断は禁物です。しこりの場所や色、形によって対応が変わるので、気になるものは早めにチェックしましょう。

シニア犬のしこり対策

7歳を過ぎたら、しこりのリスクがぐんと上がります。特にマスト細胞腫リンパ腫など、悪性の可能性が高まるので要注意。でも、悲観的になる必要はありません。早期発見すれば、治療できるケースもたくさんあります。

私たちがおすすめしているのは、月1回のセルフチェックです。ブラッシングのついでに、以下のポイントを撫でてみてください:

  • 耳の後ろ
  • 脇の下
  • お腹周り
  • 足の付け根
10歳のダックスフンドを飼っている私の友人は、この方法で早期にしこりを発見し、手術が成功しました。

自宅でできるしこりチェック法

触診のコツ

「どうやって触ればいいの?」と疑問に思うかもしれません。実は、指の腹で優しく撫でるのがベストです。強く押しすぎると、愛犬が痛がるだけでなく、しこりの状態を正確に把握できません。

私がよくアドバイスするのは、お風呂上がりにチェックすること。濡れた毛は皮膚の状態がわかりやすいからです。先月、飼い主さんがお風呂後に発見した1cmほどのしこりが、実は早期の腫瘍だったケースがありました。毎週日曜日の入浴後チェックを習慣にするといいですね。

記録の重要性

「先月と比べて大きくなった気がする...」というあいまいな感覚では判断が難しいです。写真を撮って比較するのがおすすめ。スマホのカメラで、定期的に同じ角度から撮影しましょう。

私たちのクリニックでは、しこりの大きさを測る時に定規を横に置いて写真を撮るよう指導しています。そうすれば、病院に来るまでの成長スピードが正確にわかるからです。先日、飼い主さんが2週間ごとに撮影した写真を持参し、急激な成長が確認されたため早期手術に踏み切ったケースがありました。

しこりと間違えやすい症状

虫刺されやニキビ

夏場によくあるのが、蚊に刺された跡をしこりと間違えるケース。赤くてかゆそうなら、まずは虫刺されを疑ってみてください。2-3日で引くことが多いです。

面白い例では、13歳の猫を飼っている私の母が、愛猫のあごの「しこり」を心配して来院したことがあります。実はそれは猫ニキビで、特別な治療は必要ありませんでした。人間と同じように、毛穴が詰まることがあるんですよ。

リンパ節の腫れ

「あごの下や膝の裏がぷっくりしている」と心配になる飼い主さんもいますが、これはリンパ節の腫れかもしれません。感染症などが原因で一時的に大きくなることがあります。

先月診察したパピヨンの場合、あごの下のしこりを心配して来院しましたが、実は歯周病によるリンパ節の腫れでした。抗生物質で治療したら1週間で小さくなり、飼い主さんもほっとしていました。リンパ節の場所を知っておくと、いざという時に役立ちますよ。

しこりが見つかった時の心構え

慌てずに対処する

「まさかうちの子が...」と動揺する気持ち、よくわかります。でも、しこり=がんではありません。まずは深呼吸して、落ち着いて観察しましょう。あなたの冷静さが、愛犬にとって一番の薬です。

私が診た中で印象的だったのは、しこりが見つかっても普段通り散歩や遊びを続けた飼い主さんのケース。犬は飼い主の不安を敏感に感じ取ります。検査結果が出るまで、できるだけ平常心を保つことが大切です。

治療方針の決め方

「手術するべきか、様子を見るべきか」迷いますよね。年齢やしこりの種類、愛犬の体力などを総合的に考えて決める必要があります。私たち獣医師は、その子にとってベストな選択を一緒に考えます。

15歳のシニア犬を飼っている私の同僚は、悪性腫瘍が見つかった時、「無理な治療より生活の質を重視する」という選択をしました。その子は最後まで美味しいものを食べ、散歩を楽しみ、幸せな日々を送ったそうです。治療のゴールは人それぞれ。正解は一つではありません。

E.g. :腫瘍科(しこり・できもの) | プリモ動物病院 | 相模原

FAQs

Q: 犬のしこりで一番多い種類は?

A: 私たち獣医師が日常的に診る中で最も多いのは脂肪腫です。特に中年~老犬の胸やお腹周りにできる柔らかいしこりで、触るとプヨプヨした感触があります。先月だけでも10件以上の脂肪腫を診察しましたが、ほとんどが良性でした。ただし、見た目だけでは判断できないので、必ず検査を受けるようにしましょう。他のよくあるしこりとしては、若い犬に多い組織球腫や、どの年齢でも注意が必要なマスト細胞腫などがあります。

Q: しこりが悪性かどうか家で見分ける方法は?

A: 残念ながら、素人判断は危険です。私のクリニックでも「大丈夫だと思ってました」というケースが後を絶ちません。ただし、以下の危険サインが見られたらすぐに受診を:急激に大きくなる、形が不規則、出血がある、触ると痛がる。先週診たゴールデンレトリバーは、2週間で2倍の大きさになったしこりがあり、検査の結果治療が必要なタイプと判明しました。

Q: 検査はどのように進む?

A: まずは細い針を使った簡単な検査(FNA)から始めることが多いです。うちのクリニックでは、飼い主さんの目の前で5分ほどで終わらせます。それで判断がつかない場合は、組織を少し取る生検に進みます。検査結果が出るまで1週間ほどかかりますが、確実な診断ができるのがメリット。費用は5,000円~2万円程度が相場です。

Q: 手術が必要な場合の費用は?

A: しこりの大きさや場所によって3万円~15万円と幅があります。先月行ったチワワの手術(直径2cmのしこり)は5万円ほどでしたが、深い位置にある大きなしこりの場合は高額になることも。多くのペット保険が適用対象としているので、加入している方は必ず確認してください。早期発見すればするほど、手術も簡単で費用も抑えられますよ。

Q: しこりを予防する方法は?

A: 完全な予防法はありませんが、定期的なブラッシングで早期発見を心がけましょう。7歳を過ぎたら半年に1回は健康診断を受けるのが理想的です。食事管理や適度な運動も大切。私のおすすめは、週3回は愛犬の体をくまなく触ってチェックする習慣。飼い主さんとのスキンシップにもなりますし、異常の早期発見にもつながります。

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